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Windows Azure について


リッテルの藤井です。

今日は、最近正式サービスをマイクロソフトが開始したクラウドサービス、「Windows Azure」(以下Azure)ついてお話しします。

 

近頃「Azure」というキーワードを目にする機会が多くなり、「AzureってAmazon EC2とかと何が違うの?」などと思われている方も多いのではないでしょうか。

 

そこで今日はAzureについて2点説明したいと思います。1点目はAzureが他のクラウドサービスとどのように違うのか、2点目はAzureの主な機能についてです。

 

まずはAzureと同様のクラウドサービスであるAmazon EC2(以下EC2)やGoogle App Engine(以下GAE)との違いについてお話しします。

大きな違いとしては、EC2はサーバイメージを提供しているのに対し、GAEAzureがプラットフォームを提供しているという点が挙げられます。言い換えれば、EC2HaaSHardware as a Service)であるのに対し、AzureGAEPaaSPlatform as a Service)です。そのためEC2はほかの2つに比べて管理作業の多くがユーザーに求められるものの、サービスを利用する際の自由度は高くなります。またEC2ではあらかじめセットアップ済みの仮想マシンを利用することもできますが、仮想マシンのイメージの利用に関してはAmazonのサポートを受けることができません。

いっぽう、PaaSであるAzureには欠点があります。PaaSは、OSを管理する必要も権限もないため、管理者権限が必要なアプリケーションを実行できない、ということです。管理者権限が必要なアプリケーションを実行するなら、現状ではEC2を利用する必要があります。

次にAzureGAEとの比較ですが、これは設計思想が大きな違いとなっています。GAEはアプリケーション サービスのすべてをクラウド側だけで完結させようという思想のもとに設計されています。しかし、これには現段階では問題があります。仮にいずれそのような全てがクラウドで完結する世界に移行するとしても、現在の利用者レベル、技術のレベルでは使い勝手やセキュリティに、まだまだ問題があるという点です。このようなGAEと比較して、Azureの主だった特徴は、既存資産(社内サーバなど)の流用を視野にいれているということです。マイクロソフト 執行役 デベロッパー&プラットフォーム統括本部長 大場章弘氏はWindows Azureの特徴を、「従来のサーバ環境と、クラウドのバランスを取ることで、コストを削減しつつ使いやすいシステムを構築できる」ことであると述べました http://www.atmarkit.co.jp/news/201002/22/ms.html)。

以上の話を簡潔にまとめれば、Azureは既存の会社のシステムと連動して使うためのプラットフォームを提供しているところに特徴がある、と言えそうです。

 

上記のほかのAzureのメリットとして、EC2はサイトが現在英語のみであるのに対し、GAEAzureは日本語サイトも用意されているという点もあげられます。また、AzureにはMicrosoftのサポート体制を利用できるという利点があります。決済の方法も、EC2はクレジットカードのみであるのに対し、Azureは請求書払いも可(ただし月額米ドル換算250ドル以上の場合のみ)です。EC2は従量制課金ですが、Azureには定額プランも用意されており(http://www.microsoft.com/japan/windowsazure/pricing/)、稟議書が作りやすいというメリットもあります。

 

以上で大雑把にAzureをほかのクラウドサービスと比較しました。続いて、さらにAzureについて理解できるよう、Azureの主な機能について説明します。

 

Windows Azure Platformは以下の6つから構成されます。

 

1 Windows Azure : クラウドOS。自動管理、ロール、ストレージなど。

2 .NET Services : サービスとクライアント間、サービスとサービス間の通信を行うISB

3 Live Services : 認証、連絡先、デバイス。

4 SQL Azure     : データベース、レポーティング等々。

5 SharePoint Services :情報共有、電子会議、タスク管理など。

6 Microsoft Dynamic CRM Services : 統合型 CRM アプリケーション。

 

Azureの主な機能は以上のようになっています。特に、このうち.NET Servicesにより、ASP.NETで作られたアプリケーションはAzureでも問題なく動作し、SQL Azureにより、RDBを扱うことができます。ただしSQL AzureSQL Serverが持つ機能のうち、サポートされていないものもあります。たとえばデータ型であれば、hierarchyidgeographygeometry型はサポートされていません。

 

 

以上が、Windows Azureの特徴に関する簡単な説明でした。自社サーバとの連携を考えている場合、また.NETMSSQLを用いたいがハードウェアの管理はしたくない場合にはAzureが適しているといえそうです。逆にサービスをすべてクラウド上で完結させたい場合や管理者権限を使いたい場合は、Azure以外のクラウドサービスを用いたほうがよさそうです。In-House(お手盛り)のITコストを低減する方法として、今後も注目していきたいと思います。

 

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